■写真↑:優勝の1996年生まれディラン・コワルスキーは、コフィディスの研修生やU23フランス代表として過去に走った強豪選手。正にプロとアマの境界線で藻掻く選手と云え、このビッグレースでの勝利が彼の将来にどのような影響を与えるかに注目。
レース&カテゴリー名
GRAND-PRIX DE PLOUAY ELITE OPEN(Elire National)
期間・日程
2020年8月23日(日)
開催地
プルエ(フランス)
【結果/リザルト(13.65km x 11周=150km)】
1位:KOWALSKI Dylan(CÔTES D'ARMOR-MARIE MORIN-VÉRANDA RIDEAU)
2位:DAUPHIN Florian(SOJASUN ESPOIR ACNC)
3位:DEMEAUTIS Matthieu(OCEANE TOP 16)
50位:渡邉歩(LES SABLES VENDEE CYCLISME/EQADS準所属)
63位:蠣崎優仁(VELO SPORT VALLETAIS/EQADS準所属)
<渡邉歩によるレース後コメント>
フランスへ戻るのが遅くなったためにこのレースが後半戦の初戦となった。
去年も走ったこのレースは本物のビッグレース。今年はこの日の後からヨーロッパ選手権が開催される程の規模。ここで成績を残すことが最重要課題だった。
コースは去年から変更され、去年よりは流れるコースになったが下りからの橋というレイアウトは初見殺しかなといったところだった。 幸いにも試走に言った蠣崎選手から情報をもらっていたので助かった。
天候は晴天で気温は26度ほど。スタートラインにはマスクを着用して並んだ。 レースはニュートラル無しでスタート。しかしながら1周目の下り切ったところでニュートラルになり20分の停止があった。 仕切り直してリスタート。レースは止まることは無かった。
3周目の補給地手の上りでのアタックに付いていき逃げを狙ったが決まらず。その動きで想像以上に強度負けして3周回食らいつくだけの状態に。前はいくつにもグループが分かれさすがに焦った。その間に逃げが形成され、タイム差は広がり若干ペースが落ち着いた。自分が確認した時でタイム差は1分。後ろにはまだ多くのプロイモチームを含む有力チームが多く、追走を作る動きがいくつもありその動きの為にタイム差が縮まるという流れだった。 顔見知りの有力選手の追走には一緒に動いてブリッヂを試みるが実らずにレースも終盤へ。
残り2周回ほどで逃げを吸収し、その後のアタックにもいくつか対応して逃げを狙ったが結果としてスプリントになった。 ラスト2㎞ほどの上りで内転筋が攣り全くごまかせない状況になり集団からドロップ。恐らく15~20秒ほどのタイム差をつけられ、50位でレースを終えた。 正直このレースが世界選手権といっても過言ではない規模だっただけに最低限スプリントはしておきたかった。 序盤からの動きに対して問題はなく、終盤に向けての追走、アタックにも流れ良く乗れてい た。しかしながらスプリントを想定することが遅すぎて既に脚を使いすぎていた。 そもそも単騎で勝てるのかという事で動いていたので難しかった。 あと1周早くスプリントに絞るという考えになっていれば最低限ちぎれるなんてことは無かった。去年が逃げ切りだったというイメージが先行してしまい、今日は最終局面を読み切れていなかった。 欲を言えばこのレースの前に何かしらのレースをフランスで走っておきたかったとも思った。理由は長い時間を高強度で踏み続けるようなことは国内ではなかった為。 ここで結果を出せなかったのは残念だが次のレースへ向けては良い感覚で終わることができた。 諦めずにベストを尽くしたい。