■写真↑:一時はメイン集団に1分50秒の差をつけた7人の逃げに乗る渡邉歩(後方の黒&ピンクジャージ)。結果には繋がらなかったが、スプリント賞ジャージを獲得した。
■写真↑:優勝した1997年生まれのルイ・ラピエール(OCEANE TOP 16)は、2019年には勝利と名成らなかったものの、破竹の勢いでアマ最高峰レース表彰台の常連となった安定感のある選手。チーム自体も今年からアマ最高峰チームカテゴリー「DN1(ディヴィジョン・ナショナル1)」へと格上げし、今最も勢いのあるチームの一つだ。
レース&カテゴリー名
ツール・デ・ランド(1,2,3)
32e édition du Tour des Landes
期間・日程
2020年8月30日(日)
開催地
ランド県(フランス)
【結果/リザルト(150㎞)】
1位:LAPIERRE Louis(OCEANE TOP 16)3時間31分43秒
2位:SERRANO RODRIGUEZ Javier(CAJA RURAL SEGUROS RGA)
3位:MENUT David(CREUSE OXYGENE S1)
30位:小笠原匠海(ドルドーニュ・スッド/EQADS準所属)
57位(スプリント賞獲得):渡邉 歩(レ・サーブル・ヴァンデ・シクリズム/EQADS準所属)
小笠原匠海によるレポート
前半は、平坦基調で後半から細かいアップダウンがあるコース。後半のアップダウンでしっかっりと動けるようにするか前半から逃げに乗ることを目標にして走った。
アタック合戦が始まりほかの人のアタックに乗る。下がってきたタイミングでアタックが決まる。逃げには乗れなかった。その後60㎞付近からGPMが出てくる。
少し後ろに位置を下げてしまい中切れを埋めながら走る。110㎞地点でようやく逃げグループに集団が追いつく。
その後上りでのアタックが続き120㎞を過ぎたあたりから足がつり始める。その後何とかメイン集団でのゴールはできたものの最後の集団スプリントにも参加する脚が残っていなかった。
比較的前々で展開出来ていたものの最後まで足が持たなかった。最後までしっかり走り切れて勝負ができる足を作っていきたい。
小笠原匠海
渡邉歩によるレポート
以前このレースに出たのは2年前。この時は2日3ステージのレースだったが今年は1Day1ステージで行われた。
コーは前半フラットだが中盤からKOMが増えるレイアウト。登りはどれも短いが実際に走らないとわからなかった。
スタート直後の動き対してフォローを入れながら逃げに加わる。7名の逃げが許されタイム差を徐々に広げた。
最初のスプリントポイントを通過する前にリードは1分を超える。スプリントポイントは1位通過し、その後はペースを揃えつつ脚を残すようにしてペースを刻んだ。
集団とのタイム差はさらに広がり、2分を超える。2回目のスプリントポイントも1位通過しスプリント賞を確定させる。
その後4回の山岳賞があるが大体3位通過で脚を使わないようにテンポで走る。このころから足並みのばらつきが大きくなり6名になる。
タイム差は最大2分半まで広がるが、残り50㎞ほどから登りも多くなり1分前後になり、1名の追走が追いつく。
集団にキャッチされたのは残り30㎞を切ったあたり。
最後のスプリントポイントを通過した後の上りで集団が3つに割れ、広報グループに取り残されてそのグループで最後まで走り、57位でレースを終えた。
このレベルのレースではやりたいことはもう好きにできるのだ。と感じたレースだった。
勝利以外は。
南フランスのレースだったので逃げた方が有利かと思い走ったが想像よりもはるかに長く逃げが続いてしまった。
2回目のスプリントポイントを通過した後に逃げをやめるという選択をした方がよかったと後悔した。
最後のグループが割れたときには後半に高い強度が踏めなくなっていたので長く逃げたことにより、しっかりと脚を使いすぎていた。
勝った選手の事は前から知っており、今日勝つだろう。と予想もできていた。
スプリント賞の獲得は良かったが、勝つレースではなかった。その選択を誤った。
勝ちにこだわるレースができるように我慢も必要だ。