【EQADSレポ】『ツール・ド・PACAジュニア②(8/23)』津田がフランス南部地域ジュニア選手権第②戦で総合2位に浮上!

Kenichi Yamazaki2020/08/24(月) - 11:23 に投稿

*写真↑:「ツール・ド・フランス」ステージ4勝&総合3位、ロンドン五輪ロード金メダル、アスタナプロチーム(UCIワールドチーム)のGMという偉大過ぎるアレクサンドル・ヴィノクロフを父に持つ双子のアレクサンドル(左)&二コラ・ヴィノクロフ(右)。二コラは総合1位、アレクサンドルは総合12位につけている。そして津田悠義は総合2位。残る2戦(9月5日&6日)では熾烈な戦いが繰り広げられるだろう。津田にとっても今後の選手キャリアで何度も相見えるライバルである。

*写真↑:仏で拠点とするオートガロンヌ地方でも既に地方選抜選手となっている津田悠義

 

*写真↑:個人TTスタート前の津田悠義

レース&カテゴリー名

ツール・ド・PACAジュニア第2戦(FFCジュニア1.14)(全4戦)

Tour de la Région Sud Provence Alpes Côte d’Azur Juniors (Fédérale Juniors1.14)

期間・日程

2020年8月23日(日)

開催地

トリガンス(フランス)

【結果/リザルト】

■第①戦レポートはこちら

<第②戦ステージ1(個人タイムトライアル:11㎞)>

1位:VINOKOUROV Nicolas(MONACO JUNIOR TEAM BY ASTANA)13分55秒903 (平均時速47,37 km/h)
2位:LECERF Clément(CA CASTELSARRASIN)14秒05秒694
3位:LAYMOND Maxime(LA MOTTE SERVOLEX CYCLISM)14分13秒470
4位:ROUSSET FAVIER Nicolas(ENTENTE JUNIORS AUVERGNE)14分18秒741
5位:津田悠義(TEAM 31 JOLLY CYCLES/EQADS準所属)14分19秒007

<第②戦ステージ2(ロードレース:90.4km)>

1位:BONHOMME Arthur(ENTENTE JUNIORS AUVERGNE)2時間26分50秒 (平均時速36,93 km/h)
2位:ROLANT Antony(OCC ANTIBES)トップから+12秒
3位:HENNEQUIN Paul(OCC ANTIBES) トップから+1分2秒
4位:VINOKOUROV Nicolas(MONACO JUNIOR TEAM BY ASTANA)トップから+1分2秒
8位:津田悠義(TEAM 31 JOLLY CYCLES/EQADS準所属)トップから+1分2秒

<第②戦終了時の総合成績(全4戦)=ポイント制>

1位:VINOKOUROV Nicolas(MONACO JUNIOR TEAM BY ASTANA)78ポイント
2位:津田悠義(TEAM 31 JOLLY CYCLES/EQADS準所属) 64ポイント
3位:ROLANT Antony(OCC ANTIBES) 60ポイント

<津田悠義によるレースレポ>

第②戦ステージ1:個人TT
最終1キロは登り、そのあとは5キロとてもテクニカルの下りを下り4キロの下り基調の直線、最後は1キロの登りを登ってゴールするコース。まず最初の上りは少し抑えて、下りは攻めるだけ攻め全開で下り、その後の平坦も最後の上りで垂れない程度に全開で踏み、とにかく最後の上りで垂れない事を意識して走るプランでスタート。思った以上に下りでスピードが出て恐怖心に勝てず2つコーナーで大きなロスをしてしまいましたが、冷静になる事を忘れてしまったらタイムトライアルはいけないので冷静に踏んで行き、下り基調の平坦エアロフォームを意識し、最後の登りは全開で踏みましたが5位で終わりました。
そしてこの時点で昨日3位だったアスタナのジュニアチームの選手が優勝して総合リーダーになってしまい、昨日優勝した選手は10位で総合2位に。そしてその次に自分が入るという結果に終わりました。

第②戦ステージ2:ロードレース
コースは23キロを4周する約90キロのコース。スタートから5キロの地点から3キロ登り、そのあとは向かい風の登り基調が続く。その後とてもテクニカルな下りを5キロほど下ってから、500mの激坂を登ってもう一度下り、最後はTTの時に最後に坂を登りゴールというレイアウトでした。
とにかく5キロ地点から続く登りで展開が大きく動くと考え、常に展開を把握できる位置で動きました。下りはかなり危なかったので(90キロほどのスピードからヘアピンコーナーなど)先頭で下るつもりで展開しました。
また、今回は着順のポイント順なので現時点で6位以降はポイントが少し離れていたため、総合1、2、4、5位の選手、そして勝ち逃げに乗る事を意識してスタート。
スタートすると皆TTの疲れがあるせいか、ローリングのペースでスタート。総合に関係ない選手が2人抜け出しそのままの展開で落ち着き、その後は集団前方でレースを展開していく。レースが動いたのは3周目の登り。その2人の逃げが思ったより強力でそれにジョインする形で力のある選手が上りでアタック。それに反応して最終的にその逃げをパスして20名ほどの勝ち逃げができる。

この時点で総合リーダーのアスタナジュニアチームは5人、総合2位のチームメイトは1人、そして自分もチームメイトを1人逃げ乗ってくれ、4位の選手はチームメイトは6人も乗っていた。明らかに数的に不利なため、アシスト選手を使った牽制アタックはパスして総合上位選手本人を意識していた。予想通りアスタナジュニアチームの選手がアタックを繰り返すが、6名のチームメイトをそろえている総合4位の選手チームメイトが潰しにかかったりする。総合勢本人が動いた時は問答無用に自分も反応した。

その展開の中、最後の登りへ。

総合リーダーが集団後方からとてつもない勢いでアタックして行ったので、全開で反応しそのまま抜け出しを狙い9名が残る。しかしその後の緩い向かい風の上りで牽制してしまい2名の選手が抜け出し、その牽制上りで引き離した選手が追いついて来てしまうというプラン外の展開になってしまう。そのあとはチームメイトの数を揃えてる2チームが追うが追いつかず、最終的に最後に抜け出した2名が逃げ切り自分はその後ろの集団となり、8位でゴール。

結果的に2名の逃げ切りの2位の選手は前の2ステージで上位に入っていため、総合3位まで上がってしまい、また総合リーダーは4位にもなってしまったので自分との差も広がってしまった。総合2位の選手は自分より遅れたので最終的に総合に2位に上がれたものの、総合リーダーとは差が広がってしまった。しかもに逃げ切りにより総合3位になった選手とは接戦となってしまう結果になってしまった。
最後総合勢をマークしすぎてしまい勝ち逃げを逃してしまった。しっかりと反省し次に活かして行きたいです。
そしてこのツアーは約2週間後の9月5日6日に全く同じ距離、コースレイアウトで行われるで総合優勝目指したいです。そのために個人TT で差をつけられないようしっかりと調整していきます。

また来週はスペインのクラッシックサンセバスチャンというジュニアのUCIレースに参加させて頂くので、しっかり結果を残して来年に繋げて行きたいです。

レース前のsns等での応援メッセージありがとうございます。日本から離れていてもとても力になります。
今後とも応援宜しくお願いします。

【参考リンク】

<2020年「エキップアサダ(EQADS)」メンバー>