【EQADSレポ】欧州の分厚い選手層に跳ね返されるも、トライ&エラーが成長への唯一の道(8/28-29)

Kenichi Yamazaki2022/08/29(月) - 17:17 に投稿

◇(↑写真)表彰にて勝者である英国人選手とレースを振り返る長川達哉(EQADS)。同世代強豪選手達との密な交流も、欧州遠征に於ける重要な活動の一環だ。

【EQADSレポ】欧州の分厚い選手層に跳ね返されるも、トライ&エラーが成長への唯一の道(8/28-29)

EQADS欧州拠点であるフランス南西部オクシタニー地域圏(関東の2倍程度)の選手層だけで、日本ロード競技界の規模を凌駕する本場欧州。そんな欧州ではいくらでも強い選手が存在するため、定石通りの走りでは出し抜かれる事もしばしば。既成概念に囚われない柔軟な走りがEQADSに求められている。

レース基本情報

レース名 / カテゴリー:

8月27日(土):「グランプリ・エスパニャック(GP ESPAGNAC)」75㎞ / FFC(フランス自転車競技連盟)2.3&Junior

8月28日(日):「グランプリ・ヴィルヌーヴ・ダヴェイロン(GP VILLENEUVE D’AVEYRON)」80㎞ / FFC1.2.3&Junior

開催地

フランス中南部/コレーズ県など

【リザルト】

8月27日(土)「グランプリ・エスパニャック」75㎞(5.7㎞×13周)

フランスのマスターズ選手にしてやられ、苦杯を舐める。

1位:Gérald MAROT(フランス/STS Team)
2位:長川達哉(EQADS)
3位:Theo CHAMBON(フランス/UC BRIVISTE)
DNF:馬場 慶三郎(EQADS)
DNF:西本健三郎(EQADS)
DNF:町田朝陽(EQADS)

■帯同した浅田顕監督によるレース後コメント
スタートから1名のベテラン選手が強烈にアタックし、後続も追撃を試みる。しかしアタック合戦で集団が崩壊したため、タイム差は縮まらずに先頭は逃げ切り勝利。チームからは長川だけが生き残り、7人グループの2位争いでスプリントを獲った。独走優勝をしたGérald MAROTは45歳。かつてエリートカテゴリーで活躍した後は、長らくFFC未登録での活動を続けていたが今年13年ぶりに公式戦に復帰。今年はマスターズフランス選手権個人TT45歳以上でも優勝し、マスター世界選に準備しているとの事。

長川達哉(EQADS)によるレース後コメント

コースはアップダウンコースのため、逃げに注意しながら前で展開することを意識してレースに臨みました。
スタートとしてすぐ一人の逃げができましたが、スタートリストでチェックしていた選手ではなく、大丈夫だろうと思い容認。しかしすぐ30秒差まで広がりこのままではいけないと思い、6名ほどで追いましたが追いつかず自分は最後スプリントで2位でした。
反省は逃げたのが第3カテゴリー(=本来は格下)の選手をリサーチしておらず、一人だから大丈夫だろうという甘い考えだと思います。しっかり見直していきたいです。

西本健三郎(EQADS)によるレース後コメント
上りが長く、下りが細かったため逃げに有利なコースだった。スタート直後から逃げた選手が単独で逃げ切ってしまった。上りでアタックがかかり、なんとか最後尾で上りをクリアした。しかし下り区間で前の選手が中切れを起こし脚を温存できない状態で上りに差し掛かり、ペースが上がったタイミングでちぎれてしまった。

町田朝陽(EQADS)によるレース後コメント

今日はパンチのある登りと平坦区間のあるコースで、スタートして1人の選手がアタック。そこから皆で追走をする展開となったが、上手くいかずに牽制ムードになる。その後何度か自分自身もアタックをかけて追走にかけるが、キツくなりアタックに対応出来ず今日のレースは終わってしまった。

◇(↑写真):レース前、フランス南西部での転戦で使用するEQADS+スポンサー様ロゴ入りトラックの前でパチリ。長年の欧州活動から、既にEQADSの同地域における知名度は高い。

◇(↑写真):和やかな雰囲気で選手たちが談笑するスタート前の風景。後列には町田朝陽(EQADS)の姿も見える。

◇(↑写真):45歳の大ベテラン、ジェラール・マロ(右から2番目)による隠密?な逃げにしてやられた若手選手たち。第2集団スプリントを制した長川達哉(EQADS)も複雑な表情で表彰を受ける。

 

8月28日(日)「グランプリ・ヴィルヌーヴ・ダヴェイロン」80㎞(1.6㎞×50周)

勝ち切れないレースが続くEQADSだが、明確な敗因は成長への光明

1位:MORRIS Jamie(イギリス/TEAM U CUBE 17)
2位:CAYSSIALS Julien(フランス/Guidon Decazevillois)
3位:長川達哉(EQADS)
4位:馬場 慶三郎(EQADS)
8位:西本健三郎(EQADS)
9位:町田朝陽(EQADS)

■帯同した浅田顕監督によるレース後コメント
昨日は長川が2位の他、チームは散々たる結果だった為リベンジに期待した。第1回となる今大会は1.6㎞の短いコースながら鋭角コーナーからの急勾配を50回(50周)登るサバイバルレースとなった。レースは好調の長川が前半から4名の先頭グループを形成した後、馬場も追走選手を利用し合流し6名の先頭グループとなる。しかしレース半分以上を残したまま1名がアタック、これを見送った事が命取りとなった。けん制でペースが上がらぬグループから長川が単独追走に入るが、約40㎞に及んだ追いかけっこは逃げ切りを許す結果となった。ラスト10㎞で馬場ともう一名が長川に追い付き3名での2位争いになるが、長川、馬場とも余力を残せず2位も譲り渡した。EQADS今季最後の第2カテゴリーレースは残念ながら優勝で飾る事が出来なかった。第2カテゴリーとはいえども勝者は常に勝つべくして勝っている。優勝のMORRISは家族の都合で13年前からフランスに住んでいるイギリス人。これまで大きな成績は無いが、一昨日のレースでも優勝しており波に乗っている。

長川達哉(EQADS)によるレース後コメント

ゴールの手前がキツい登りがあるだけの単純なコースで、今回もチームで動こうと考えレースに望みました。
スタートして少し経ったあとに逃げができ、自分が乗ることができました。チームメイトが集団で動いてくれたおかげでそれが勝ち逃げになり任せてくれたので感謝しかありません。
周回を重ねていくと後ろから馬場が追いついてきて2人になったため、明らかに自分達のチームが有利で勝ちを狙えると確信しました。
しかし選手が一人、ゴール付近で飛び出し自分は追わなければならなかったのですが、脚がきつかったのと、一人だから大丈夫だろうという思いで追いませんでした。
しかし40秒差まで広がり自分達のグループも追う体制ではなくなってしまったので単独で追いました。途中25秒まで縮まったのですが自足の無さで差が開いてしまい後ろから馬場ともう一人合流し最後スプリントで3位で終えました。
反省は昨日の反省を全く生かせてなかったことです。今までも何度も同じようなシーンがあったのにも関わらず変われていないと思いました。
また馬場が合流してきた後の動きも協調性が足りていなかったため今後調整していきたいです。
これからはレースを絞っていくのでより良い結果が出せる様に頑張っていきます。
ありがとうございました。

西本健三郎(EQADS)によるレース後コメント

短めの上りと下り基調で流れるコースで逃げに有利だった。昨日の反省を活かし、序盤から動いた。1周目の上りで前から3番手の長川が仲切れを起こし、それを埋め、そこから3名の逃げになった。5周目まで逃げ吸収され、少し休み体力を回復させたかったが、なかなか体力が戻らずかなりきつかった。長川がアタックに反応し、逃げ始めたので自分と馬場で追走を阻止した。逃げが決まり集団が遅くなってきたところで馬場が逃げ始めた。自分は脚に余裕がなくなってきていたので集団の頭を狙うことにして、残り4周から抜け出して町田とゴールした。

町田朝陽(EQADS)によるレース後コメント

今日は2日連続のレースの2日目。自分自身、連戦では2日目の方が調子はいいので自信を持って望んだ。
レーススタート後は強いと言われていたジュニアの選手をマークしつつ、アタックに反応しながら走った。そしてメイン集団をとの差を離せたアタックに乗りかかったものの、チームとの認識違いでその勝ち逃げに乗り切らずに逃してしまった。チャンスはあったが物には出来なかった。そしてそのままレースは牽制気味になり8〜9争いで9位フィニッシュ。
ジュニアでは最上位となったが、全く納得できない結果で終わった。とにかく勝ちたかった。

◇(↑写真):昨日に続き、悔しいレースとなった長川達哉&EQADS。しかし戦略ミスによる敗戦とも言え、貴重な経験として以降の戦いに活かしてゆく。

◇(↑写真):西本健三郎(EQADS)

◇(↑写真):長川達哉(EQADS)

 

【参考リンク】

<2022年「エキップアサダ/EQADS」レースカレンダー>

<2022年「エキップアサダ/EQADS」メンバー>