【レースレポ(EQADS/日本代表U23)】『クルス・ド・ラ・ペ(5/31-6/3)』強豪国との差はいまだ歴然。しかし真の差を知る事が重要。

Kenichi Yamazaki2018/06/07(木) - 11:20 に投稿

U23選手向けのUCIレース『クルス・ド・ラ・ペ(UCI-NCup)』での成績は、U23選手の世界最高峰大会「ツール・ド・ラヴニール(8/17-26)」への出場権獲得にとって極めて重要。日本U23にとっては正念場のレースとなる。

出場したのは(写真左から)山本大喜、小山貴大、渡邉歩、石上優大、小野康太郎、中村圭佑。海外経験も豊富となったこの6名に日本の未来が彼らの肩に掛かる。

レース&カテゴリー名

クルス・ド・ラ・ペ(UCI-2.Ncup)

Course de la Paix(UCI-2.Ncup)

期間・日程

2018年5月31日~6月3日

全4ステージ(プロローグ含む):444km

EQADSからの出場選手

石上優大(EQADS/AVCAIX)

渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)

開催地

チェコ共和国

【結果/リザルト】

【5月31日:プロローグ=2km】

■写真:日本代表U23で最高位となった山本大喜のプロローグスタート風景。

 

■個人TTU23世界チャンピオンのミッケル・ビョーグ(デンマーク)は、トップから約7秒差の43位と不本意な結果。タイムトライアルスペシャリストにとっては距離が短か過ぎたことが原因か?

<プロローグ リザルト>
1位:TILLER Rasmus Fossum(ノルウェー)2m12s19
2位:OLIVEIRA Ivo (ポルトガル)+1s65
3位:EEKHOFF Nils(オランダ)+1m83
73位:山本大喜+11s32

89位:小野康太郎+13s19

91位:石上優大(EQADS/AVCAIX)+13s51

114位:渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)+17s38

120位:小山貴大+18s90

121位:中村圭佑+19s03
完走128人/出走128人

■プロローグフルリザルト(PDFが開きます)

<浅田顕監督によるプロローグ後のレポート>

『U23ナショナルチームとして今シーズン4戦目の参加となるネイションズカップはチェコで開催される山岳ステージレース。個人総合成績トップ20入りを果たし、ネイションズカップ最終戦のツール・ド・ラヴニール選出に繋げたい。初日は石畳を含むフラットな四角いコースでのプロローグで、TTバイク使用禁止のルールではあるが平均速度54.5㎞で走り抜けたノルウェーチャンピオンのTILLERが昨年プロローグ優勝のOLIVEIRAに1秒以上の差をつけ快勝。日本チーム最高位はエース山本大喜の11秒遅れの73位に留まった。明日から本格的なステージが始まる。浅田顕』

 

【6月1日:ステージ1=133km】

■写真:前日のTTで優勝しレースリーダーとなったティラー(ノルウェイ)を衛るノルウェイチーム。

 

■終盤に抜け出した4名の小集団スプリントを制した1998年生まれのサムエル・バティステラ(イタリア)。バティステラは同時にリーダージャージも獲得した。

<第1ステージ リザルト>

1位:BATTISTELLA Samuele(イタリア)3h18m59s 
2位:AALRUST Håkon Lunder(ノルウェー)+0s
3位:VINGEGAARD Jonas(デンマーク)+0s
18位:山本大喜+23s

50位:石上優大(EQADS/AVCAIX)+23s

78位:中村圭佑+23s

110位:小山貴大+2m39s

123位:小野康太郎+5m56s

126位:渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)+11m14s
完走128人/出走128人

■第1ステージ終了時点での総合上位:

1位:BATTISTELLA Samuele(イタリア)3h21m06s
65位:山本大喜+39s

■第1ステージフルリザルト(PDFが開きます)

<浅田顕監督による第1ステージ後のレポート>

『3つの山岳ポイントはあるものの大きな集団で進む平坦ステージに分類できる第1ステージは30℃を超える暑さの中スタート。レースは序盤から単独のエスケープがあったがゴール地点の小周回には集団は一つに纏まる。ゴールは最終回で抜け出した4名が先着、続いて5位以下の大集団が23秒遅れで入った。日本チームはエース山本をはじめ、石上、中村が同グループでのゴールとなった。今日は個人総合成績に向けて山本と石上をトップと同タイムでゴールする事が目標だった。4名の先行を許したが登りゴールのステージの前に大きな遅れをとることなく第1ステージを終える事が出来た。最重要山岳ステージの明日に備える。浅田 顕』

【6月2日:ステージ2=151km】

■写真:先頭集団から千切れるも、ペースを落とさずに進む石上。

■山頂ゴールを制した1998年生まれのマルク・ハーシー(スイス)。UCIネイションズカップU23では、コンスタントに入賞する有望株だ。

<第2ステージ リザルト>

1位:HIRSCHI Marc(スイス)4h12m38s
2位:ERRAZKIN PEREZ Xuban(スペイン)+0s
3位:GALL Felix(オーストリア)+7s
46位:石上優大(EQADS/AVCAIX)+9m31s

49位:山本大喜+10m31s

76位:小山貴大+17m15s

110位:小野康太郎+25m19s
115位:中村圭+28m01s

121位:渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)+31m11s

■第2ステージ終了時点での総合上位:

1位:BATTISTELLA Samuele(イタリア)7h33m58s
46位:石上優大+9m58s

48位:山本大喜+10m56s

■第2ステージフルリザルト(PDFが開きます)

<浅田顕監督による第2ステージ後のレポート>

『山岳ステージ頂上ゴールの第2ステージはスタートから緩い展開で進み、終盤にある2つの長い登りでの勝負と
なった。チームは山本と石上が好位置で登り始めるが、約30名のトップグループに残れず先頭とのタイム差を最小限にとどめる走りとなる。しかし山頂では二人ともトップから約10分遅れてのゴールとなり個人総合圏内から脱落した。明日の第3ステージはより厳しい山岳ステージとなる。山本と石上をエースとして、更にふるいにかけられる先頭グループでのステージ上位を狙う。浅田 顕』

【6月3日:ステージ3=153km】

■写真:雨の中、米国選手とアタックを仕掛ける山本大喜。後に吸収されはしたが、疲労度が溜まっている最終ステージでのアタックは評価されるものであった。

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■写真:今大会最大のドラマは、最終ステージにて逃げ切り逆転総合優勝を飾った1998年生まれのタデイ・ポガチャー(スロベニア)だ。2017年世界選手権U23では20位、同じく2017年ツール・ド・スロベニア(UCI2.1)では新人賞を獲得している強豪だ。

<第3ステージ リザルト>

1位:POGAČAR Tadej(スロベニア) 03h54m31s
2位:ERRAZKIN PEREZ Xuban(スペイン)+1m03s
3位:MALECKI Kamil(ポーランド)+1m03s
16位:石上優大(EQADS/AVCAIX)+1m18s

72位:山本大喜+12m09s

94位:小山貴大+21m16s

98位:渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)+21m20s
中村圭佑と小野康太郎は途中棄権

■最終総合成績:

1位:POGAČAR Tadej(スロベニア)11h28m51s
2位:BATTISTELLA Samuele(イタリア)+41s
3位:HIRSCHI Marc(スイス)+44s
34位:石上優大(EQADS/AVCAIX)+10m54s

62位:山本大喜+22m41s

91位:小山貴大+40m58s

107位:渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)+1h03m31s

■第3ステージフルリザルト(PDFが開きます)

<浅田顕監督による第3ステージ後のレポート>

『最終日は大小の山岳ポイントを4つ含む厳しいステージで、疲労から個人総合上位選手でも脱落者が続出する厳しいステージ。チームは山本と石上が終盤の抜け出しを狙いステージ上位を目指した。中盤までの厳しいレースで約40名に絞られた先頭グループから、雨が強く降り出したラスト40㎞地点で山本がアメリカ選手と飛び出すが、集団もペースを落とさず最大40秒のタイム差でやがて吸収されるその後最後の山岳区間でスロベニアのポガチャーが単独で飛び出し逃げ切り優勝。追走集団に残った石上は2位以下の登りゴール争いに挑むが上位には及ばず16位で最終日を終えた。4日間を通じ非常に厳しいステージレースであったが、今年の日本U23チームとしてはプロレベル6名を揃える主力国との大きな差を実感した。浅田顕』

【参考リンク】

<2018年「エキップアサダ(EQADS)」メンバー>