【レースレポ(EQADS/日本代表U23)】『ツール・ド・レスポワール(2/4-9)』松田祥位がアフリカの地で2度のステージ入賞ののち総合7位。世界最大のU23大会出場権獲得に前進。

Kenichi Yamazaki2019/02/09(土) - 22:16 に投稿

■写真↑ :国別対抗のU23世界シリーズ「UCIネイションズカップ」の一戦、『ツール・ド・レスポワール』でチームタイムトライアルに臨む日本U23。2017年からUCIの会長となったラパルティアン氏の肝入りで、アフリカ自転車界振興のために立ち上げられた大会だ。日本はもとより、欧州の常識さえも通用しない地での戦いは、選手たちを大きく成長させてくれる。

 

■写真↑ :未知の環境で結果を残したU23ジャパン。左から冨尾大地、蠣崎優仁、石原悠希、渡邉歩、大前翔、松田祥位。日本ロード界のミライを担うと期待される選手達だ。

 

■写真↑ :2度のステージ3位(第2&第5ステージ)&最終総合7位で、U23ジャパンに貴重な<ネイションズカップポイント>を齎した松田祥位(左)。U23選手版ツール・ド・フランスと呼ばれる「ツール・ド・ラヴニール(8/15-25)」への出場権獲得に大きく前進。

レース&カテゴリー名

ツール・ド・レスポワール(UCiネイションズカップ)
TOUR DE L’ESPOIR(UCI Nations' Cup)


■大会PRビデオ

期間・日程

2019年2月4日(月)-9日(土)

全5ステージ

EQADSからの出場選手

松田祥位
渡邉歩
蠣崎優仁

<その他の日本代表U23メンバー>

石原悠希
大前翔
冨尾大地

開催地

カメルーン

【結果/リザルト】

<2月4日:第1ステージ(チームTT)=18.8km >

■写真↑:第1ステージチームタイムトライアルのスタートを切るU23ジャパン。

■第1ステージ(チームTT)リザルト:
1位:エリトリア 23m58m24s
2位:アルジェリア +14s
3位:ポルトガル +25s

5位:日本 +48s

■フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第1ステージ)>

「2019年のU23ネイションズカップ初戦はカメルーンでの開催U23ナショナルチームとしては初めてのアフリカ上陸となった。初日は緩いアップダウンコースでのチームタイムトライアルで、チームは個人総合成績トップ10を目標とする過程で今日は5位以内をステージ目標としてスタートした。猛烈なスコールの後、気温33℃、湿度90%の気象状況下、特にペース作りに苦戦した末トップから48秒遅れの5位でステージを終えた。猛暑の中全力で追い込むアフリカ勢の意気込みが印象的だった。チームはすでに暑さと食事に苦戦気味だが、明日からは個人総合上昇に向けて体調を整えて行きたい。 / 浅田 顕」

 

<2月5日:ステージ2=101.2km>

■写真↑:松田がステージ3位の快挙!

■第2ステージリザルト:
1位:CAMPOS Francisco(ポルトガル)2h09m56s
2位:TESFAZION Natnael(エリトリア)+0s
3位:松田祥位(日本)+0s
…8位:大前翔、12位:渡邉歩、21位:蠣崎優仁+2s、50位:石原悠希、57位:富尾大地+12s

■第2ステージ終了時点での総合首位:
1位:MEBRAHTOM Natnael(エリトリア)2h33m53s

■ステージフルリザルト

■総合フルリザルト
<浅田顕監督のコメント(第2ステージ)>

「チームタイムトライアルでも使われた9.1㎞の周回コースを10周するサーキットステージ。チームは個人総合成績で上位に送る大前と松田をトップと0秒差でゴールさせる事を目標とし、オプションとして、集団スプリントになった場合は大前でステージ上位を狙う作戦でスタートした。レースは気温35度の中アフリカ勢のアタックがペースが繰り返される中、中盤から11名が先行しチームからは石原が参加する。しかし石原はパンクの為メイングループに戻った為、チームは先頭グループに参加していない他国と共に集団ペースを作りゴールを目指す。先行グループはゴール前1㎞で吸収され大集団スプリント態勢になるが、危険回避の混戦の中、大前の牽引役だった松田が展開上そのまま3位になだれ込む結果となった。チームはステージ成績により貴重なネイションズカップポイントを獲得した。明日は重要な山岳ステージとなりチームは個人総合上位10位以内を目標にジャンプアップを図る。エリトリア、チュニジアらアフリカ勢の調子の良さと南米勢の山岳での存在、さらには状態の良いポルトガルの存在を考えると決して容易な状況ではない。/浅田 顕」

 

<2月6日:ステージ3=66.8km>

■第3ステージリザルト:
1位:DEBESAY Yakob(エリトリア)1h41m37s
2位:QUINTEROS Alexis(エクアドル)+5s
3位:MONTENEGRO Santiago(エクアドル)+36s
…9位:松田祥位+1m46s、51位:大前翔+9m04s、52位:蠣崎優仁、53位:冨尾大地+9m07s、63位:渡邉歩+10m46s'、86位:石原悠希+21m19s
完走87人/出走92人

■第3ステージ終了時点での総合首位:
1位:DEBESAY Yakob(エリトリア)4h15m20s
10位:松田祥位+2m41s

■ステージフルリザルト

■総合フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第3ステージ)>

「距離は短いながら10㎞登る標高1400mの峠を含む山岳ステージ。チームは大前と松田の上位ゴールを目標にスタートした。序盤の平坦区間ではチームも良く連携し良い状態で登りに差し掛かりエリトリアとエクアドルらのペースアップが始まる。松田はマイペースながら2つ目の小グループで粘りステージ9位でゴールした結果個人総合10位に着けた。大前は前日から体調を崩し力を出すことができず個人総合成績で得点圏内からは脱落した。レースは一日の回復日を挟んで残り2ステージ決着するが、気候と食事に注意を払いチーム一丸目標を達成したい。/浅田 顕」

 

<2月8日:ステージ4=106.9km>

■第4ステージリザルト:
1位:MEBRAHTOM Natnael(エリトリア)2h21m58s
2位:CAMPOS Francisco(ポルトガル)+0s
3位:TESFAZION Natnael(エリトリア)+0s
…10位:松田祥位+8s、21位:大前翔+39s、32位:蠣崎優仁+1m13s、65位:冨尾大地+3m22s、77位:渡邉歩+5m39s、80位:石原悠希+7m21s
完走86人/出走86人

■第4ステージ終了時点での総合首位:
1位:DEBESAY Yakob(エリトリア)6h37m18s
…9位:松田祥位+2m49s

■ステージフルリザルト

■総合フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第4ステージ)>

「第4ステージは終盤まで難関が無く直線的なアップダウンが続くが、終盤は破壊力のあるアップダウンを越えゴールに向かう。チームは松田のトップ同タイムゴールと、復調した大前を軸に逃げの展開とゴールスプリント両方の想定でスタート。途中何回か少人数のグループが先行するがゴール前にモナコ、ポルトガル、日本とペースアップを図り集団を一つにまとめゴールへ向かう。最後のアップダウンで絞られた先頭20名に松田と大前が残り、登りゴールで松田が10位でゴールし個人総合も9位に上昇させた。明日は最終ステージで今回最もハードな周回コース。チームの結束を強め松田の個人総合上昇を狙いたい。浅田 顕」

 

<2月9日:ステージ5=100.5km>

■第5ステージリザルト:
1位:MUGISHA Moise(ルワンダ)1h57m29s
2位:MONTENEGRO Santiago(エクアドル)+2m01s
3位:松田祥位+2m05s
…13位:大前翔+2m26s、36位:石原悠希、37位:蠣崎優仁、38位:渡邉歩+11m08s
冨尾大地は体調不良の為未出走
完走62人/出走84人

■最終総合首位:
1位:DEBESAY Yakob(エリトリア)8h37m13s
2位:MEBRAHTOM Natnael(エリトリア)+50s
3位:MONTENEGRO Santiago(エクアドル)+1’31”
…7位:松田祥位+2m24s、21位:大前翔+10m44s、32位:蠣崎優仁+20m03s 41位:渡邉歩+26m08s、53位:石原悠希+40m07s

■ステージフルリザルト

■総合フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第5ステージ)>

「最終ステージは日本CSC5㎞サーキットを悪路にしたような厳しい周回コース。チームは松田の個人総合上昇を目標にスタート。レースは序盤からアタック合戦でペースが上がり集団も一気に40人程度に絞られチームからは松田と大前が残り、時折激しくなる展開に耐えながら終盤のアタックポイントを待つ。中盤に単独で飛び出した昨年の同ステージ覇者のMUGISHA(ルアンダ)に対し、メイングループはステージ優勝を容認しエリトリアチームを中心にコントロールされながら進み最終回へ入る。ラスト5㎞の登りで個人総合上位のエクアドル、エチオピア、松田がグループから抜け出しそのまま逃げ切り、松田は最終ステージを3位でゴールし個人総合も7位まで上昇させた。今回、UCIネイションズカップポイントを15点獲得し8月のU23版ツール・ド・フランス「ツール・ド・ラヴニール」への選出に向けて好スタートを切った。更にはUCI世界ランキングポイントも23点獲得し世界選手権U23参加枠獲得にも前進した。個人的にもこれまで15年以上アフリカ遠征を避けてきたが、今後アフリカでの世界選手権の開催計画が進んでいる事や、ネイションズポイント獲得の為、連盟関係者に理解いただいての実現となった。体調を崩したり病気にかかるリスクがあるため、候補選手には予め親族や関係者に相談の上、出場意志を聞いての選手選出となった。11月からの諸準備にご協力いただいた関係者の皆様、また今回現地帯同いただいたスタッフ、ドクターのご理解とご協力にも深く感謝申し上げます。浅田 顕」

 

【参考リンク】

<2019年「エキップアサダ(EQADS)」メンバー>