【EQADSレポ】渡仏1週間で既に4レースへ出場。濃密な本場遠征を享受する選手達(8/2&3)

Kenichi Yamazaki2022/08/04(木) - 12:37 に投稿

◇(↑写真)欧州遠征中のEQADS。左から浅田顕監督馬場慶三郎川崎三織、中山竜一、町田朝陽。フランスにて8月3日撮影。

【EQADSレポ】渡仏1週間で既に4レースへ出場。濃密な本場遠征を享受する選手達(8/2&3)

7月末の欧州遠征後半戦開始から一週間たらずで、既に4レースへ出場したEQADS選手たち。

アマ最高峰クラス「エリート・ナショナル」レースでは苦戦をする場面が目立つものの、日本では味わえない「コース難易度(公道コース)」「長距離」、「高運動強度」に揉まれて貴重な本場での時間を享受しています。

欧州初挑戦の町田朝陽も、伝統のジュニアレースにて積極的に仕掛けた後の7位ゴール。

初の欧州表彰台に登る準備は出来ています。

レース基本情報

レース名:

8月2日:「グランプリ・アヴァイユ・リムズィーヌ(GP Availles-Limouzine)」

8月3日:「ルット・ドール・ポワトゥ・ア・シヴレ(Route d’Or du Poitou)」

カテゴリー

FFC(フランス自転車競技連盟)エリート・ナショナル&ジュニア

開催地

アヴァイユ・リムズィーヌ(ヴィエンヌ県/フランス)

【リザルト】

8月2日(土)グランプリ・アヴァイユ・リムズィーヌ(2クラス併催)

<エリート・ナショナル=125.2km (20.235km × 4周 + 2.35km x 10周)>

1位:VAN GUCHT Sten(ベルギー/Bourg-en-Bresse Ain Cyclisme)2h45m19s(平均時速:45.458㎞)
2位:VANDERMEERSCH Emilien(DUNKERQUE LIT)
3位:AVADANIAN Lucas(CALADOIS VC)
37位:長川達哉(EQADS)
39位:川崎三織(EQADS)
58位:馬場 慶三郎(EQADS)

◇(↑映像)エリートナショナルクラスのゴールシーン

<ジュニア=93㎞(20.235km ×4周)>

1位:LOULERGUE VICTOR (Creuse Oxygè.) 1時間54分51秒
2位:MAINGUENAUD Lucas (St Florent Ni) +0秒
3位:MEYNARD Maxime (Creuse Oxygè.)+2秒
7位:町田朝陽(EQADS)+5分21秒
9位:中山竜一(EQADS)+5分56秒

◇(↑写真)町田朝陽のゴールシーン(7位)

8月3日(日)ルット・ドール・ポワトゥ・ア・シヴレ

<エリート・ナショナル=131.2km (8.2km × 16周)>

1位:VAN GUCHT Sten(ベルギー/Bourg Ain C)3時間7分50秒
2位:VADIC Baptiste(Vendée U PdL)+0秒
3位:MARGUERITAT Titouan(Périgueux CC)+0秒
30位:長川達哉(EQADS)+2分12秒
34位:馬場 慶三郎(EQADS) +2分12秒
39位:小笠原 匠海(EQADS/CD)+2分12秒

監督&選手によるレース後コメント

帯同した浅田顕監督
選手たちはフランス到着後、スピード順応のためにナイタークリテリウムを2レース消化し、U23選手はいよいよ実力評価のあるアマチュア最高カテゴリーのレースへ参加し現時点での実力を計った。2連戦とも120人を超える出走人数の中、春期と比較すると位置取りも出来、レベルに順応している部分もあるが、逃げを決める動きや勝負所に絡む展開にはまだ誰も参加が出来ておらず、今回はトップ集団フィニッシュを見ることは出来なかった。今後切れ目なく続くレースでの高成績に期待して行く。
ジュニアの二人も初めてフランスのジュニアロードレースに参加し、それなりの手応えを感じたようだ。出走人数は少なかったが、すでにフランス全国レベルで優勝しているルレルグ選手や、7月にカナダのジュニアネイションズカップで総合優勝しているマングノー選手らのスタートから激しいアタックに遭い心身へ衝撃を受けながらも、最後まで力を緩めずトップ10入りを果たした。今後しばらくは第2カテゴリーレースで善戦を期待したい。

長川達哉
8月2日「グランプリ・アヴァイユ・リムズィーヌ」
今回のコースは平坦基調で自分向きのコースでした。逃げに乗ろうと決めていたため、最初から前で展開を見ていました。逃げのグループにあと少しで乗れるというところで力尽きてしまい集団に戻りました。そのあとあとの20km の大周回でのブリッジにほぼ反応して前を追おうと試みますが全てタイム差もさほど開かず、前を追おうことができませんでした。小周回に入り運良く逃げは一つにまとまりましたが、足がなく前で展開することが出来ず、千切れてしまい37位でフィニッシュしました。今回は逃げに乗れる位置に居ただけに足の無さが原因で乗ることが出来ず悔しかったですが、その後のブリッジや集団前方で位置取ることができ春先と比べると成長を感じられる部分もありました。

8月3日「ルット・ドール・ポワトゥ・ア・シヴレ」
今日のレースも平坦基調のため逃げに乗ることを意識しました。スタートしてすぐ逃げが出来たのですが、昨日と違い逃げに乗れる位置に居れず逃げに乗ることが出来ず昨日と比べても成長していないなと感じました。その後も前に追いついたグループに乗ることが出来ず、自分含む4名前に追いつこうとした時には前は20名ほどタイム差も4分近く離れていて、何も出来ずただ踏むだけでした。今日のレースと昨日のレースでも優勝するための大前提の展開にすら乗れていないと感じました。次のレースではしっかりと展開に乗ることを意識して同じ失敗をしないようにします。ありがとうございました。

馬場慶三郎
8月2日&3日両レースについて:
エリートナショナルカテゴリーということもあり自分にとってはかなり厳しいレースになると思っていた。2日間共に気温が高くサバイバルな展開になると予想し常に前で展開に絡む事を目標にスタートラインに立った。1日目は逃げに乗ることは出来ず追走に何度もチャレンジしたが上手くいかず、足を消耗してしまい小周回に入り残り15キロ辺りでパワーが出なくなり集団から千切れてしまった。2日目は先頭でスタートしたものの逃げが出来た動きに絡むことが出来ず集団に残ってしまった。残り35キロ辺りで集団から飛び出し前の追走に追いつくことが出来たが、先頭とのタイム差がかなりあり追いつくのは厳しいと思ったが諦めずに踏み続けた。その後、後ろから数名追いついてきて集団ゴールになった。2日間共に完走はしたものの、決定的な動きが起こるタイミングで脚がキツかったり集団内での位置取りが悪く絡めていないのが課題として出てきているので改善できるように頑張っていきたい。

町田朝陽
8月2日「グランプリ・アヴァイユ・リムズィーヌ:ジュニア」
気温がスタート前から高く、水を浴びてスタート。スタートしてからすぐアタックが何度も何度もかかる。そして前に2人逃げたのですぐ反応し5人程度の逃げが形成され、こんなに踏むのというくらいガンガン引いてそこに自分も加わり八キロほど逃げて集団に捕まりました。2週目でまたアタックが何度もかかってはいましたが皆疲れているなと感じていました。その後の緩まったところで中山が抜けていき逃げができていました。自分も動きたかったですが1~2周回とアタックをかけすぎて行く覚悟がなかったです。
この逃げが結局最後まで逃げ切り、5分もタイム差が広げられてしまいました。
ネイションズカップで優勝した選手などの強い選手たちに挑みたかったです。ですが1.2周とアタックを掛けて何度も逃げを試みた動きは良かったです。今の世代の強い選手たちと走れてすごい楽しかったです。

中山竜一
8月2日「グランプリ・アヴァイユ・リムズィーヌ:ジュニア」
今回のジュニアレースは序盤のアタック合戦で積極的に前で展開をし、逃げに乗るという目標を立てました。

実際にレースが始まるとアタック合戦がきつく、どれについていったらいいのか混乱しながらも、逃げのきっかけを作ることができました。しかしながら、ローテーションを回すのもきつく、コーナーでの立ち上がりでチェーン落ちをして失速をしてしまい、そこから距離を詰めることができませんでした。

8/6からレースが続くので、しっかりと体調を整えて、万全の状態で積極的に動き、何かを得られるレースにしていきたいと思います。

【参考リンク】

<2022年「エキップアサダ/EQADS」レースカレンダー>

<2022年「エキップアサダ/EQADS」メンバー>